ガールスカウト群馬県支部

小さな力運動

小さな力運動は23年前、ガールスカウト群馬県支部ギャザリング(中高生が集いさまざまなテーマで討議する場)に参加したスカウトの呼びかけから始まった“スカウトの自主的な運動“です。

その後、23年間それぞれの時代のスカウト達は、援助の意味を考えながら、募金の方法や援助の形、時には援助する国(団体)を検討し活動を続けてきました。スカウトの自主的な運動で長く続いている全国的にも類のない群馬県支部の誇る大切な運動です。

1985年(昭和60年)群馬県支部ガールスカウトギャザリングに参加したスカウト達は、清水俊衣姉(現群馬県支部顧問)から、フィリピンの日系人のお話を聞きました。それは、「1903年に、多くの日本人がフィリピン渡り、数え切れないほどの犠牲者を出してバギオにケノン道路を建設しました。その後、現地の女性と結婚し平穏に生活していました。しかし、40年後、第二次世界大戦が起こり、日本のフィリピンに対する迫害のために、日系人であることをかくし、名前を変え、山奥で貧しい生活を送っていました。
そのことを聞いたマリアの宣教者フランシスコ修道会のシスター海野は心を痛め、フィリピンに残っている日系人3世、4世の貧しい学生たちの奨学援助に教育資金を設立する事を願い、『スポンサーになって下さい!!』と呼びかけています。フィリピンでは高校卒業(日本の中学校にあたる)は就職のために必要条件です。」というお話でした。

そのお話を聞いたスカウト達は感動し、「私たちにも何かできることはないか」と考え話し合い、「スカウト一人ひとりが1年にジュース1本・アイスクリーム1個を倹約して募金をしましょう!」を合言葉に、ガールスカウトギャザリングに参加したスカウト全員一致で奨学援助をする事が決まりました。私たちはこれを「小さな力運動」と名付け、今も皆様のご協力を願っています。
また、1990年(平成2年)のガールスカウトギャザリングで、第2団の吉村玲子さんからインドの話を聞き、インドの識字率が30%という低さを知り、文盲の特に子供たちの識字教育のため石板1,000枚を贈る運動が加わり、10年間続きました。1997年(平成9年)の小さな力運動実行委員会は、ブルキナファソで活動しているシスター黒田を招き、ブルキナファソの子供たちの厳しい現状を知り、栄養失調児回復センターに援助することを決めました。その他の活動として、地雷で手足を失った子供たちに義足を送るため、使用済みプリペイドカードを回収する運動も加わりました。その後送り先を開発途上国に援助しているNGOのジョイセフに変え現在に至っています。
また、前橋、高崎、桐生、東毛の4地区で毎年実行委員を募集し、各地区がそれぞれ独自の方法で、募金、バザー、クッキー販売、アルミ缶回収等の活動を繰り広げて、現在も継続しています。

この運動が始まってから、フィリピンってどういう国?ケノン道路ってどんなの?バギオって?シスター海野はどんな方?とスカウトの素朴な疑問から始まり、奨学生に会いたい、シスター海野に会いたい、フィリピンへ行ってみたいと言う思いが沸き上がり「募金を持って皆で会いに行きましょう・・・・・・・。」と、運動が始まって4年目にレンジャー19名指導者14名でフィリピン訪問が実現しました。

そして2008年春、また3年に一度のモニタリングの年となり、群馬県支部から18名のスカウトと9名の指導者がフィリピンのバギオに出かけていきました。お土産は「小さな力運動」でスカウト達が作った決して多くはない奨学金ですが、帰りには奨学生たちとの交流で得た温かな、大切な心をお土産に持ち帰る事ができ、これからの活動につなげていく力となります。

 
小さな力運動 フィリピン派遣  小さな力運動 フィリピン派遣
2005/08 小さな力運動 フィリピン派遣
 
回数 年度 フィリピンへ 奨学生数 インドへ ノート
鉛筆
箱数
ブルキナファソへ 使用済み
カード
古切手
(使用済み切手)
備考
1 昭和
60年
349,400円 8           紙芝居作成
2 61年 438,600円 7           Sr海野、Sr斉藤来県、人形劇
3 62年 453,300円             絵本作成
第1回フィリピン派遣
4 63年 1,420,000円 5           バッジ作成
第2回フィリピン派遣
5 平成
1年
1,057,000円 5           花のシール作成
6 2年 324,000円 5 50,000円 3箱       ジャンボ紙芝居作成
7 3年 380,000円 5 50,000円 3箱       絵本作成
8 4年 434,000円 3 50,000円 1箱       歌"ひとつの小さな心"制作
9 5年 417,000円 3 50,000円 1箱       マスコット"リトル君"考案
10 6年 545,600円 3 50,000円 1箱       10周年パーティ開催
11 7年 519,181円 3 50,000円 小1箱        
12 8年 425,000円 3 50,000円          
13 9年 375,000円 2 50,000円   70,000円 4,571枚   比日友好協会より盾を授与
Sr斉藤、Sr黒田来県
14 10年 361,456円 2 50,000円   70,000円 8,230枚    
15 11年 342,000円 4 50,000円   60,000円 5,583枚    
16 12年 100,000円 1     218,340円 1,903枚    
17 13年 137,100円 1     200,000円 1,738枚 2,600g  
18 14年 120,000円 1     134,240円 2,500枚 3,740g  
19 15年 150,000円 2     153,221円 1,218枚 10,821g  
20 16年 360,000円 2     150,000円 3,923枚 7,906g 小さな力運動20周年
第3回フィリピン派遣
21 17年 292,205円 2     150,000円 2,623枚 3,667g  
22 18年 150,000円 1     187,000円 1,775枚 7,550g  
23 19年 300,000円       156,009円 2,258枚 7,443g 第4回フィリピン派遣
合計 9,450,842円 75 500,000円 10箱 1,548,810円 36,322枚 43,727g